本記事では猫の口の拡大写真を掲載しています
苦手な方はご注意ください
我が家には17歳の愛猫がいます。
半年ほど前から口元を気にする仕草をするようになったため確認してみると、奥歯にびっしりと歯石が付いていました。

動物病院に連れて行きましたが、①高齢であること、②服薬していることから歯石取りはできませんでした。
犬猫の歯石取りは基本的に全身麻酔下で行われます
高齢であったり病気があったりすると動物病院での歯石取りができない場合があります

愛猫は肝臓と腎臓が悪いです…
その後も歯石が気になるようでごはんの食べが悪くなってしまいました。
そこで私なりにいろいろ試した結果、先日歯石を取ることに成功しました!
取れた歯石の一部


ビフォーアフター


全ての歯石を完全に取り除けたわけではありませんが、不快感が軽減したのかごはんの食べが少し良くなりました。
年齢や病気のせいで動物病院で歯石取りができなくて困っている方のために、自宅でできる歯石取りの方法や気を付けるべきポイントなどをまとめます。



犬にも使える商品を紹介してます
歯垢と歯石の違い


まず始めに歯垢と歯石の違いを説明します。
歯垢とは
歯垢とは、口の中の細菌とその産生物からなる柔らかくて粘り気のある物質です。
歯の表面や隙間に付着し、虫歯や歯周病の原因となります。



歯垢は「プラーク」とも呼びます
歯垢は粘着力があり水に溶けない性質なので水を飲んでも落ちませんが、歯ブラシやスケーラーで簡単に落とすことができます。
歯石とは
歯石とは、歯垢が唾液に含まれるカルシウムやリンによって石のような硬いかたまりになったものです。
一度歯石になってしまうと歯ブラシやスケーラーでは簡単に落とせません。
そのため、超音波振動を利用して硬い歯石を粉砕しながら取り除いていきます。



つまり…病院でなければ歯石は綺麗に落とせない!
また、犬や猫の歯石取りは基本的に全身麻酔下で行います。
歯科医院で歯のクリーニングをしたことがある方はイメージできると思いますが、歯のクリーニングは口の中に水を入れながら歯垢や歯石を除去していきます。
また、歯石がひどいと歯ぐきが炎症を起こして腫れたり出血したりするため痛みを伴うことがあります。
そんな状況下で猫が落ち着いていられるはずありません。
そのため、歯石を安全に取り除くためには麻酔が必要になります。



動いたり暴れたりすると怪我をしてしまう…
歯垢は簡単に落とすことができるので歯石になる前に対処する、つまり日常のケアが大切になります。
我が家の愛猫について


現在あらゆる犬猫用のデンタルケア製品や歯石取りグッズが販売されています。
そのため商品選びで口コミを参考にされる方は多いと思います。
その一方で良い口コミがあっても、猫の体調や性格によって使用できなかったり歯石の状態によってはあまり効果が得られない場合もあります。



商品が合わず無駄になってしまってはもったいない!
そこで、今回使用した商品を紹介する前にまずは我が家の愛猫の性格や普段の歯磨き事情、歯石の状態について紹介します。
愛猫のプロフィール
我が家の愛猫のプロフィールを簡単にご紹介します。
愛猫のプロフィール
17歳の雄猫
生後1~2週間ごろ家の前に捨てられていたのを見つけました
当時は先住猫が1匹おりましたが13年前に亡くなったため今はこの子だけです



人間年齢だと85歳のおじいちゃん
肝臓と腎臓が悪いため毎日薬を服用している
3年ほど前から加齢による影響で肝臓と腎臓が悪くなり1か月に一度通院しています
現在は肝臓の薬とカリウムを補給するための栄養補助食品を毎日与えています



定期的に点滴もしています
性格はのんびり屋さん
我が家の愛猫は食べることが大好きなのんびり屋さんです
小さい頃から高い所に登ったり走り回ったりしないタイプでおもちゃでもあまり遊びません
病院でも鳴いたり暴れたりせず比較的おとなしいタイプです



病院に行く時もすぐに捕まえられます!笑
愛猫の歯磨き事情
我が家の愛猫は今まで日常的な口腔ケアはしていませんでした。
愛猫を飼い始めたのが17年前。
先住猫を飼い始めたのが27年前。
今はSNSで簡単に情報が収集できたりインターネットで気軽に買い物できたりしますが、当時は今ほど便利な時代ではありませんでした。
また、過去に犬や猫を飼っていた両親や祖父母からも歯磨きなどの口腔ケアについては教わらなかったため、「歯磨きをしなきゃいけない」という認識がありませんでした。
愛猫の歯石事情
我が家の愛猫は今までに2回、動物病院で歯石取りをしました。
1回目は約10年前に全身麻酔で、2回目は2~3年前に麻酔を使わない方法で行いました。
回数 | 1回目 | 2回目 |
時期 | 約10年前 | 2~3年前 |
場所 | 動物病院 | |
方法 | 麻酔あり | 麻酔なし※ |
※麻酔なしの歯石取りの方法については第4章「動物病院を受診してみた」で解説しています
2回目の歯石取り後は特に問題なく過ごしていましたが、去年の9月ごろから口元を気にする仕草をするようになりました。
例えば
- 口をくちゃくちゃさせる
- 上下の歯をこすりあわせる(シャリシャリと擦れる音がする)
- 口を動かしながら変な鳴き方をする
- 前足で口の周りを触る など



特に食後によくやります
口元を確認してみると、左右の奥歯に歯石がびっしりと付いていました。





歯石で完全に被われていて歯が見えない
我が家の愛猫は元々食べることが大好きでしたが年齢とともに食べる量が減っていき、最近は歯石が気になるからかさらにごはんの食べが悪くりました。
実は、薬のおかげで肝臓や腎臓の数値は安定しているものの脱水気味であることを先生に指摘されています。
「ごはんが食べれているから何とか今の状態を維持できている」と言われた愛猫にとって、これ以上ごはんの食べが悪くなるのは死活問題です。
そこでどうにか歯石を取ることができないか試行錯誤したという経緯になります。
愛猫の歯石を取るためにやったこと


私が愛猫の歯石を取るためにやったことの概要とその理由を紹介します。



内容の詳細は次の章以降でまとめています
私は愛猫の歯石を取る上で安全かつ負担が少なく済むように、❶動物病院を受診、❷デンタルケア用のサプリメント、❸器具を使用した歯石取りの順に行いました。
まず動物病院を受診した結果、歯石を取ることができず先生から「病院でこれ以上できることはない」と言われてしまいました。
次に自宅でデンタルケア用のサプリメントを2種類試しましたが、それでも歯石は取れませんでした。
その後器具を使用して歯石を取ることに成功しました。
歯石取りの流れ
麻酔を使う歯石取り
麻酔を使わない歯石取り
【使用した商品】
プロデン デンタルケア犬猫用
Dr.YUJIRO デンタルパウダー
【使用した商品】
リペアン デンタルクリーナー
愛猫の年齢や性格、歯石の程度によって最適な方法は異なりますが、私は動物病院で歯石を取ってもらうのが一番良いと思っています。
高額な治療費や麻酔によるリスクから動物病院での歯石取りに懸念を抱く方がいると思います。
しかし、自宅で歯石取りを行う場合でもデメリットはあります。
自宅で歯石を取るデメリット
- 器具を使うと愛猫の歯ぐきなどを傷つけてしまう可能性がある
器具や爪を使って硬い歯石を取ろうとするとどうしても力が入るため愛猫の口腔内を傷つけてしまう可能性が高くなります
- 爪で歯石を取ると細菌や汚れにより感染症を引き起こす原因となる
手を洗っても細菌や汚れを完全に取り除くことはできないため衛生的ではありません
- 歯の裏側や歯と歯ぐきの間の溝に溜まった歯垢や歯石を取るのは難しい
歯の表側の歯石だけ取れても完全に不快感は取り除けません
- 何度も歯石取りを行うと愛猫にストレスがかかる
硬い歯石を短時間で取りきるのは難しいです
猫は口元を触られるのが苦手なため長時間の歯石取りを何度も繰り返すことはストレスになります
- 歯石を無理矢理取ろうとすると愛猫に痛みを与えてしまう
歯石がひどいと歯ぐきが炎症を起こし腫れたり出血したりすることもあります
口を触られることに慣れていない猫は器具を使った歯石取りを嫌がる可能性が高いです。
猫によっては大暴れして上手く歯石が取れなかったり怪我をさせてしまったりすることもあります。
動物病院で歯石取りができず自宅で行う場合、まずは器具を使わずにデンタルケア用のサプリメントやごはんから試してみるのがおすすめです。



安全第一!
これらを踏まえた上で、使った商品や使用時の詳細についてまとめていきます。
動物病院を受診してみた


我が家の愛猫は肝臓と腎臓が悪いため1か月に一度通院しています。
そのため、かかりつけの動物病院を受診した際に歯石の様子を診てもらいました。
麻酔を使う歯石取り
愛猫が口元を気にするのはやはり歯石が原因とのことでした。
我が家の愛猫は17歳、人間の年齢でいうと84歳とかなり高齢です。
さらに肝臓と腎臓が悪く、3年ほど前から毎日薬を飲んでいます。
初めて動物病院で歯石取りをした時は若くて健康でしたが、今回は高齢かつ病気があるため「全身麻酔下での歯石取りはできない」と言われました。



自己判断せず一度かかりつけ医に診てもらうのが◎
麻酔を使わない歯石取り
私が通っている動物病院では麻酔を使わない歯石取りもしてくれます。
その方法は、奥歯が見えるように口を「いーっ」と引っ張った状態にし、歯石の付いた歯をペンチで挟んで歯石を削り取っていく方法です。
イメージ図


我が家の愛猫は、2~3年前に一度この方法で歯石を取ってもらっています。
歯石を綺麗に取りきることはできませんが、表側の歯石が少し取れるだけでもスッキリした様子でこの処置を受けた後は歯石を気にすることなく過ごせていました。
しかし、今回はものすごく暴れて歯石を取ることはできませんでした。



可哀想で見ていられなかった…
この方法は麻酔をせずに硬い歯石を無理矢理削るため痛みを伴う場合があります。
また歯石がひどいと歯ぐきが炎症を起こして腫れたり出血したりするので、前回行った時よりも歯ぐきの状態が悪く痛みが強かったのかもしれません。
我が家の愛猫はのんびりとした性格で病院での注射や点滴、耳掃除などの処置も比較的落ち着いて受けることができます。
そんな愛猫でも歯石の状態によっては上手くできなかったので、病院が苦手な猫にはかなりハードルが高い方法です。
動物病院の設備や技術によってできる処置は異なりますが、私が通っている動物病院では「これ以上できることはない」と言われてしまいました。
補足
麻酔なしの場合、歯石を完全に取り除けないので麻酔を使う歯石取りに比べて再発までの期間が短かった
回数 | 1回目 | 2回目 |
時期 | 約10年前 | 2~3年前 |
場所 | 動物病院 | |
方法 | 麻酔あり | 麻酔なし |
「プロデン デンタルケア犬猫用」を使ってみた


『プロデン デンタルケア犬猫用』は、天然の海藻が原料のデンタルケア製品です。
こちらは粒混じりの粉末で食事に混ぜて与えるタイプです。
商品詳細
プロデン デンタルケア犬猫用
原材料
天然の海藻100%
1日の目安量
付属のスプーンで
体重10kg以下の小型犬と猫 1/2~1杯
体重10~25kgの中型犬 1~2杯
体重25kg以上の大型犬 2~3杯
使用方法
1日1回ペットの食事に混ぜて与える
動物病院を受診した帰りに「食事にかけてあげるサプリメントがあるけど試してみる?」と先生に勧められました。
服薬中の愛猫でも使用できるとのことだったので購入しました。



人工添加物や合成保存料が不使用で安心!
使ってみた結果
結論
『プロデン デンタルケア犬猫用』を使用しても歯石や口臭に変化はなかった
約1か月
使用量
プロデン デンタルケア犬猫用×1/3個
使用期間中の詳細
愛猫が大好きなCIAOちゅーるに混ぜてあげてみたところ、最初は食べてくれましたがだんだんと残すようになりました。
\我が家の愛猫は黒毛和牛がお気に入り!/
CIAOちゅーるをそのまま与えると食べるので『プロデン デンタルケア犬猫用』の味や匂いが好きではないようです。
製品のにおいがキツイわけではありませんが、ほんのりと海藻のにおいがしました。
ヒトより嗅覚が優れている猫にとっては匂いや味に癖を感じたのかもしれません。
ちなみに、食べた後に体調が悪くなる様子はありませんでした。
補足
この時期は特に歯石がひどく大好きなCIAOちゅーるさえ残してしまう日がありました
そのためサプリメントを食べきって欲しくて少量のCIAOちゅーるに混ぜて与えていました
CIAOちゅーるの量を増やせば匂いや癖が気にならず食べれたかもしれません
口コミ
『プロデン デンタルケア犬猫用』の口コミを調べてみました。
★良い口コミ
★悪い口コミ
効果を感じた口コミが多い一方で、我が家の愛猫と同様に食べてくれない犬猫もいるようです。
また、食べた後に嘔吐したという口コミも数件ありました。



最初は少なめの量で様子を見るのが良さそう!
試しやすい価格かつ病院でも取り扱われる商品なので、デンタルケアを始めようと考えている方におすすめです。
「Dr.YUJIRO デンタルパウダー」を使ってみた


『Dr.YUJIRO デンタルパウダー』は、歯科専門獣医師が開発したデンタルケア製品で乳酸菌の一種である「ハタ乳酸菌」をパウダー化したものです。
こちらは白いパウダー状でそのまま舐めさせたり、食事に混ぜたり、少量の水で溶かして歯ぐきに塗るなど愛猫・愛犬に合った与え方ができます。
商品詳細
Dr.YUJIRO デンタルパウダー
原材料
100%天然成分
(イヌリン、脱脂粉乳、イソマルトオリゴ糖、カゼイ種HATA株生菌、殺菌サイリウムハスク)
1日の目安量
付属のスプーンで
標準量:山盛り2杯×1日1回(朝)
口臭や唾液のぬめりが強い時:山盛り2杯×1日2回
使用方法
朝食後にパウダーをごく少量の水に溶かして犬猫の口に含ませるor舐めさせる
歯と歯ぐきの境目に液体を塗り込むとより効果的
ごはんに混ぜて与えてもOK
『プロデン デンタルケア犬猫用』の代わりとなるデンタルケア製品を探していた時に見つけました。
犬猫用のデンタルケア製品はいろいろありましたが、『Dr.YUJIRO デンタルパウダー』を選んだ理由は病気のある愛猫でも安心して使えることです。
・歯科専門獣医師が開発
・高齢猫でも使える
・内臓機能に負担をかけたり病気を進行させる恐れがない
ハタ乳酸菌は他の乳酸菌に比べて口腔内にしっかり定着し歯周病菌を退治してくれます。
さらに、腸内環境を改善し免疫力向上や薬の副作用の軽減、悪玉菌の活動を抑えて毒素の生成を防ぐことによって腎臓や肝臓への負担を軽くする効果も確認されています。



肝臓と腎臓が悪い愛猫にピッタリ
補足①「セット商品について」
ちなみに、デンタルパウダーと併用するデンタルジェルも販売されています。
基本の使い方は、朝食後にデンタルパウダー、寝る前にデンタルジェルです。
これらは必ずセットで使用しなければいけないわけではありません。
猫によってアレルギーの有無や味の好みなどは異なるので、状況に合わせて1日2回使用することが推奨されています。
基本の使用方法
【朝】デンタルパウダー + 【夜】デンタルジェル
状況に合わせて1日2回
デンタルパウダー + デンタルパウダー
デンタルジェル + デンタルジェル



どちらか一方だけでも効果は確認されています
\分かりやすいガイドブック付き/


補足②「サンプルについて」
こちらの商品を初めて使用する場合、アレルギーが起こらないか確認できるようにサンプルが付いてきます。
サンプルは3つのパターンから選ぶことができます。
❶デンタルパウダー & デンタルジェルのセット
❷デンタルパウダー×2点
❸デンタルジェル×2点
私はデンタルパウダーをメインで使いたかったのでデンタルパウダーのみ購入し、デンタルジェルも試せる❶のサンプルを選びました。
\サンプル(デンタルパウダー & デンタルジェル)/


使ってみた結果
結論
『Dr.YUJIRO デンタルパウダー』を使用しても歯石は取れなかったが口臭が軽減しお通じが良くなった
約4か月
使用量
Dr.YUJIRO デンタルパウダー×3個
サンプル(デンタルパウダー & デンタルジェルのセット)×3個
使用期間中の詳細
使用開始~2週間
使用開始の手順に従って少しずつ量を増やしていきます
- パウダーを付属スプーンの半分与える
- 1~2週間かけて付属スプーン山盛り2杯まで増やしアレルギーなど異常がないことを確認する
- パウダーは継続しつつジェルも開始する
ジェルのにおいを嗅いでもらい様子を見た後、米粒大くらい与える - 1~2週間かけて小豆大2個まで増やしアレルギーなど異常がないことを確認する
初めて与えた時はそのままでは舐めてくれず缶詰に混ぜたら食べました。
パウダーは独特な香りですが、におい自体はキツくなくほのかに感じる程度です。



缶詰に混ぜたら全く分かりません
そのため、缶詰に混ぜる量を少しずつ増やし1週間で付属スプーン山盛り2杯与えました。
1日のスケジュール
<朝>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夕方>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
しかし、歯石の影響で食欲が落ち缶詰を残す量が多くなってしまったため、実際に摂取できたパウダーは付属スプーン山盛り1杯程度になってしまいました。
そこで2回目のデンタルパウダーは缶詰に混ぜるのではなく、水に溶かして歯と歯ぐきの境目に綿棒で優しく塗り込むことにしました。
1日のスケジュール
<朝>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夜>
水で溶かしたデンタルパウダー1杯を塗る
\水で溶かしたデンタルパウダー/





少なめの水で溶かすととろみが出て塗りやすい
しかし、ここで問題発生。
液体を塗るために口を「いーっ」と引っ張って奥歯が見えるようにすると左側の歯ぐきから出血するようになりました。
歯ぐきを押したり強い力をかけたりしていませんが、3日経っても血が滲んでくるためお客様相談室のLINEに問い合わせてみました。
すると、翌日に長文の返信が来ました。
返信内容を要約するとこんな感じです。
- 強い力をかけていないなら「悪い血」が出てきた可能性が高い
- 炎症を起こしている歯ぐきには歯周病菌や白血球の死骸をたくさん含んだ血がうっ血している
- この場合、出てきた血は「捨てるべき血」なので一定期間押し出されて出し切れば出血は止まる
- パウダーやジェルに刺激性成分は含まれていないため出血していても使用可能
- 状態が悪化したり食欲が低下する場合はかかりつけ医を受診する
また、口腔内や腸内の有害菌と戦うためには「強い菌」「生きている菌」「数が多い」が望ましいため、標準量(付属スプーン山盛り2杯)は摂取した方が良いとのことです。
そのため、パウダーを付属のスプーン山盛り1杯程度しか摂取できていない件についてもアドバイスをもらいました。
- 1回の量を減らして回数を増やす
- 猫用ちゅーるに混ぜて与える
- ストレスなく続けられる方法を見つける



与える時間や1回量にこだわらず継続することが大事
パウダーが刺激になっていないことや出血していても使用できることが分かり安心しました。
2週間~3週間目
出血が治まるまでは標準量のパウダーがしっかり摂取できるように回数を増やすことにしました。
1日のスケジュール
<朝>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夕方>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夜>
CIAOちゅーる + デンタルパウダー2杯
久しぶりにCIAOちゅーるをあげてみたら、ペロッと食べてくれました。
一週間ほど経ってから確認してみると出血は止まっていました。
3週間~4週間目
出血が止まり、標準量のパウダーが摂取できるようになったため手を付けていなかったデンタルジェルをあげることにしました。
商品説明によるとデンタルジェルには独特の風味があるようですが匂いはさほどキツくありませんでした。
パウダー同様そのままでは舐めてくれなかったので、CIAOちゅーるに混ぜてあげてみたところペロッと食べてくれました。
1日のスケジュール
<朝>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夕方>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夜>
CIAOちゅーる + デンタルパウダー2杯
CIAOちゅーる + デンタルジェル(※サンプルがなくなるまで)
1か月以降
パウダーやジェルに慣れ、再度出血することもなく落ち着いていましたが、口臭や歯石に変化は見られませんでした。
そこで、週2~3回はCIAOちゅーるをあげた後に水で溶かしたパウダーを綿棒に付けて塗るようにしました。
1日のスケジュール
<朝>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夕方>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夜>
CIAOちゅーる + デンタルパウダー2杯
CIAOちゅーる + デンタルジェル(※サンプルがなくなるまで)
水で溶かしたデンタルパウダーを塗る(※週2~3回)
ちなみに、口臭や歯石がひどい時は付属のスプーンで山盛り2杯×2回が推奨されています。
下記を考慮した上で様子を見ながら推奨量より多めに与えました。
- 多くとり過ぎたパウダーやジェルは便で排泄される
- 体臭やアレルギーがある場合は付属のスプーン山盛り3~5杯程度が推奨されている
- 愛猫は缶詰を残すことがある
時々スケーラーで歯石をこすってみたものの取れることはありませんでしたが、口臭が減っていることに気づきました。
\私が使ったスケーラーはこちら/
さらに、腸内環境が改善したのかお通じがかなり良くなりました。
食事量が減ってからはコロっとした小さな便が1日1~2個くらいしか出ていませんでしたが、大きな便が1日2~3回出るようになりました。



この変化は明らかでした!
老猫は便秘になりやすいので、口腔ケアのみならず全身のケアをしたい方におすすめです。
口コミ
『Dr.YUJIRO デンタルパウダー』の口コミを調べてみました。
★良い口コミ
★悪い口コミ
「歯石が取れた」「口臭が改善した」「唾液の粘つきが改善した」など何かしらの効果を実感した方が多い一方で、下痢や嘔吐などの症状が見られた愛猫・愛犬もいるようです。
しかし、体質チェックができるようにサンプルが付いており届いてから3か月以内の未開封商品であれば無料で返金してもらえるので安心です。



返送料・返金振込手数料も会社が負担してくれます
また、我が家の愛猫は効果を実感するのに2~3か月かかりましたが、「あげ始めてすぐに変化があった」という口コミが複数ありました。
歯石の状態や体調によって効き目に差が出るので、なかなか効果を感じない場合は量やあげ方を変えてみるのがおすすめです。
- 量を増やす(付属のスプーン山盛り3~5杯程度)
- パウダーを水で溶かして歯と歯ぐきの境目に塗り込む
- 数か月続けてみる



最低でも付属のスプーン山盛り2杯は必要!
『プロデン デンタルケア犬猫用』より値段は高めですが、体質が合わなくて無駄になることはないので挑戦しやすいです。
「リペアン デンタルクリーナー」を使ってみた


『リペアン デンタルクリーナー』は、斥力(反発力)を利用した歯の汚れを浮かせて剥がすデンタルクリーナーです。
リペアンパウダーとリペアンウォーターを混ぜて作ったジェルを歯石に塗って汚れを浮かせた後に器具や爪で歯石を剥がしていきます。



プラークコントローラーが超便利!
商品詳細
リペアン デンタルクリーナー
原材料
リペアンパウダー:天然ゼオライト(食品添加物)、真珠パウダー(アコヤガイ真珠層粉末)、ホタテ貝殻焼成パウダー、ソルビトール(タピオカ由来)、セルロースガム
リペアンウォーター:アルカリ電解還元水(水、ミネラル塩)
使用方法
- リペアンパウダー1袋にリペアンウォーター5mlを加えて混ぜ合わせる
(小型犬や猫の場合は量が多いので半分ずつ小分けにして使用する) - 綿棒などで歯石部分に優しく塗り込み浸透するまで3~5分放置する
- 歯石に浸透したら爪やスケーラー、鉗子を使って歯石を取る
\リペアンパウダーとリペアンウォーターを混ぜたジェル/





ジェルは歯磨き粉としても使用できます!
『Dr.YUJIRO デンタルパウダー』で口臭は軽減したものの歯石を取ることはできませんでした。
頑丈な歯石には物理的にアプローチする必要があると思いこちらを購入しました。
使ってみた結果
結論
『リペアン デンタルクリーナー』を使用して奥歯の表側の歯石を取ることができた
左側の歯石


右側の歯石


3日
使用量
リペアン デンタルクリーナー1回分
使用期間中の詳細
長時間の歯石取りは愛猫に過度なストレスがかかります
少しでも負担を減らすために片側ずつ行いました
そのためリペアンパウダーとリペアンウォーターは1回につき1/4使用しました
使用開始1日目
初日は左側のみ行いました。
リペアンパウダーとリペアンウォーターを混ぜ合わせたジェルを歯石に塗ってみると特に嫌がることなくおとなしくしていました。
しかし、歯石にジェルを浸透させるための待ち時間が大変でした。
商品説明には「5分放置する」との記載しかありませんでしたが、歯に唇が被らないようキープしておく方が歯石が剥がれやすいという口コミを複数見かけたので試してみました。
1~2分はおとなしかったものの、もぞもぞ動きだし「離せ~」と言わんばかりに鳴きだしました。



5分は結構長い…
それでも何とか5分耐え、そこからようやく歯石取りスタート。
我が家の愛猫は歯石を器具で軽くひっかける程度の力では取れませんでした。



かなり頑丈な歯石…
プラークコントローラーで何度も歯石を削って少しずつ剥がしていき、ある程度剥がれたところで上の歯石がポロっと塊で取れました。
歯石が歯ぐきまで覆っていたため歯ぐきが少し赤くなっていました。


下側の歯石はなかなか取れずこの日は断念しました。



下歯は上歯が被さっている&歯が小さくて作業しづらい!
ちなみに…
歯ぐきが赤かったり腫れている場合はプラークコントローラーを使うのがおすすめ!


スケーラーを使う場合、歯ぐき側から歯の先端に向かって滑らせて歯石をこそげ取っていきます。
しかし、愛猫の歯ぐきは少し赤くなっていたため先端の尖ったスケーラーが歯ぐき付近に当たるのが痛いようでとても嫌がりました。


プラークコントローラーは歯の中央部分を挟むことができるので暴れることなくおとなしくしていてくれました。
また、先端が丸いので口の中を傷つけにくく剥がれた歯石もつかみやすいので重宝しました。





安全第一!
使用開始2日目
2日目は右側の歯石取りを行いました。
1日目同様、ジェルを塗ってから最初の1~2分はおとなしかったですが後半は離してほしくて鳴いていました。



やっぱり待ち時間が大変!
プラークコントローラーの使い方にも慣れ、1日目よりも短時間で上下の歯石を取ることができました。





右側はビフォー写真を取り忘れてしまいました
使用開始3日目
3日目は1日目に取れなかった左下の歯石取りを行いました。
何度かプラークコントローラーで削ったらすぐにポロっと取れました。
そして、1日目に赤くなっていた上の歯ぐきの赤みはかなり落ち着いていました。


我が家の愛猫は3日かけて歯の表側の歯石を取ることができましたが、裏側の歯石は取れませんでした。
歯の裏側の歯石を取るには口を開けた状態をキープしなければいけません。
おとなしい愛猫でも流石にできなかったので、自宅で歯の裏側の歯石を取るのは相当難しいと思います。
動物病院で歯石取りができなかったり少しでも不快感を軽減させたい方におすすめです。
口コミ
『リペアン デンタルクリーナー』の口コミを調べてみました。
★良い口コミ
★悪い口コミ
『リペアン デンタルクリーナー』はジェルをしっかり浸透させることができれば1回の使用で歯石除去が期待できる商品です。
しかし、ジェルを塗った後にじっと待つのが難しいという口コミが多数見られました。



やっぱり待ち時間が最大の難所…
その一方で、ジェルをしっかり浸透させられなくても継続して使用することで歯石が剥がれたという口コミも複数見られました。
1回の浸透時間が短くても塗り続けることで徐々に歯石や汚れを浮かせる可能性は十分あるため使ってみる価値はありそうです。
ただし、ジェルをしっかり浸透させたとしても触っただけでポロっと歯石が取れることはありません。
商品説明にもある通り反発力を利用して歯石を剥がす商品なので爪や器具などで引っかけてある程度力を加える必要はあります。



待つのが難しい場合は歯磨き粉として使用するのが◎
歯石が取れた後のケア


我が家の愛猫は『リペアン デンタルクリーナー』で奥歯の表側の歯石を取ることができました。
一度歯石が取れてもごはんを食べれば元に戻ってしまうので日常的な口腔ケアが大切です。



歯石は1~2週間でできてしまう
しかし、元々歯磨きなどの口腔ケアをしていなかった愛猫にとって毎日の歯磨きは負担が大きいです。
そこでできるだけ愛猫のストレスが少なく済むようなデンタルケアをしています。
毎日のケア
毎日のデンタルケアでは、『Dr.YUJIRO デンタルパウダー』を下記のスケジュールで与えています。
1日のスケジュール
<朝>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夕方>
缶詰 + デンタルパウダー 1杯
<夜>
水で溶かした デンタルパウダー 1杯を直接塗る



水で溶かしたパウダーを塗る時は綿棒が便利!
我が家の愛猫は『Dr.YUJIRO デンタルパウダー』で歯石は取れなかったものの、口臭が軽減したり便通が良くなったりと効果を感じられたため毎日ケアとして使用することにしました。
ごはんに混ぜてあげられるので高齢かつ病気持ちの愛猫でも負担なく続けられています。
また、お客様相談室の対応が迅速で丁寧だったので困ったことがあった際にすぐ相談できるのも嬉しいポイントです。
定期的なケア
定期的なデンタルケアでは、『リペアン デンタルクリーナー』を歯石取りと歯磨き粉として使用しています。
歯石がたまったら…
デンタルクリーナーとプラークコントローラーを使って歯石を剥がす
2~4週間に1回
猫用歯ブラシに付けて歯磨き
『リペアン デンタルクリーナー』は歯磨き粉としても使用できます。
しかし歯磨きに慣れていない我が家の愛猫の毎日ケアには負担が大きすぎるので、頻度は少なめにしヘッドが小さい猫用歯ブラシを使って短時間で済ませるようにしています。


\歯ブラシはコレ!/
再度歯石が付いてしまったら歯石剥がしとして使いますが、拘束時間が長くストレスがかかるので高頻度ではやらない予定です。
\我が家の愛猫の歯石が取れたのはコレ!/
自宅で歯石を取る時に気を付けること


自宅で猫の歯石を取る時に気を付けるべきことを3つ紹介します。
サプリメントや食品は少量から始める
本記事では2種類の犬猫用のデンタルケアサプリメントを紹介しましたが、この他にも様々なサプリメントやデンタルケア用のごはんも販売されています。
サプリメントや食品に含まれる成分が合わないと、下痢や嘔吐、アレルギーなどを引き起こす可能性があります。
そのため初めて与えるサプリメントや食品は、少量から始めて愛猫の様子を確認しながら少しずつ量を増やしていくのがおすすめです。



デンタルケア用のサプリメントに限らず重要なこと!
また、同じタイミングで新しいサプリメントや食品を始めるのは避けるべきです。
万が一体調不良になった場合、どれが原因か分からなくなるからです。
複数のサプリメントを試したい場合は一種類ずつ使用し問題がないことを確認してから別の種類を使用するのがおすすめです。
・サプリメントは一種類ずつ試す
・問題がないことを確認してから別のサプリメントを試す
・新しいサプリメントを試す時は食べ慣れたごはんを与える
器具を使う場合は二人以上で行う
今回器具を使って愛猫の歯石を取る作業は二人で行いました。
役割分担
器具を使って歯石を取る
口を触られることに慣れていない猫は器具を使った歯石取りを嫌がる可能性が高いです。
普段おとなしくてのんびり屋の我が家の愛猫でも器具を使って歯石取りをした時は鳴いたり顔を動かしたりと嫌がる素振りをしました。
歯石を剥がしやすくするために『リペアン デンタルクリーナー』を使用しましたが、それでもかなり力をかける必要があります。
そんな状況下で猫が顔を動かせば口の中を傷つけてしまう可能性は十分あります。
歯石が取れても愛猫を傷つけてしまっては元も子もありません。
愛猫が大暴れするほどでなくても、二人でやった方が効率的かつ安全に作業することができます。



1人で作業するのは難易度高い
できるだけストレスを減らす
口を触られることに慣れていない猫にとって器具を使った歯石取りはストレスになります。
歯石の状態によっては歯ぐきが炎症を起こして痛みを伴うため猫への負担はさらに大きくなります。
歯石を一気に取ろうとするとかなり時間がかかるため、我が家ではできるだけ短時間で済ませるために片側ずつ行いました。



両側の歯石を取るのに3日かかりました
歯石取りのスケジュール
1日目:左上の歯石
2日目:右上下の歯石
3日目:左下の歯石
1日目は左下の歯石がなかなか取れなかったので途中で断念しましたが、3日目に再挑戦したところすぐにポロっと剥がれました。
ちなみに2日目は短時間で上下の歯石を取ることができました。



下歯は上歯が被さっている&歯が小さくて作業しづらい!
歯石の状態によって剥がれやすさは異なりますが、硬い歯石でも少しずつ削っていけば徐々にもろくなりポロっと取れます。
一度に全て取りきろうとせず短時間の作業を何度か繰り返す方が愛猫の負担も少なく済みます。
また、あまりにも嫌がる場合は器具を使わず歯磨き粉として使用したり、デンタルケア用のサプリメントやごはんを試してみるのがおすすめです。
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ちなみに…
器具を使って歯石取りをした3日間は顎ニキビ(ざ瘡)の掃除はしませんでした。


我が家の愛猫は食べるのが下手かつ食後に毛づくろいをしないので顎ニキビができやすいです。
動物病院の先生に相談したところ、特に薬や消毒液などを処方されることはなく優しく拭いてあげるように言われました。
しかし、顎ニキビの掃除はすごく嫌がります。
歯石取りをした後にもう一度捕まえて顎ニキビの掃除をするのは負担が大きいと思い、歯石取り期間中は顎ニキビの掃除はお休みしました。
・器具を使う場合はできるだけ短時間で済ませる
・歯石取り期間中はストレスを減らす工夫をする
まとめ


動物病院で歯石取りができなかった我が家の愛猫は、『リペアンデンタルクリーナー』を使って歯石を取ることができました。
『リペアンデンタルクリーナー』はジェルを浸透させた後にプラークコントローラーなどの器具を使用する必要があります。
口を触られることに慣れていない猫は器具を使った歯石取りを嫌がる可能性が高いです。
我が家の愛猫は比較的おとなしい性格なので二人がかりで作業してなんとか歯石を取ることができましたが、商品レビューでは「大暴れして上手くできなかった」というコメントが複数ありました。
器具を使用する歯石取りは猫にストレスを与えたり怪我をさせてしまうリスクを伴います。
歯石を取るために愛猫を傷つけてしまっては元も子もありません。
動物病院によっては麻酔を使わずに歯石を取ることができるので、まずはかかりつけ医に相談してみるのがおすすめです。
自宅で歯石取りをする場合は、愛猫の安全を優先しデンタルケア用のサプリメントやごはんも活用しながらできるだけ愛猫の負担が少なく済むように配慮することが大切です。
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